設置規程

平成25年1月18日制定

趣旨

 学祖北里柴三郎博士は「医道論」のなかで、「人民に健康法を説いて身体の大切さを知らせ、病を未然に防ぐのが医道の基本である」とのべ、医の基本は環境を配慮した予防にあると説いた。予防医学を提唱した北里と同様の発想は古今、農学、医学、環境学、理学などの専門分野における偉大な先達が唱えてきた、「農業は健康を養う説」(新渡戸稲造)、「生き物はすべて土壌の肥沃度に応じて健康か不健康になる」(アレキシス・カレル)といった箴言に象徴される。先達が、環境を通した農学と医学の一体的な理解の重要性を指摘し、専門分野を超えた俯瞰的な視点の必要性を説いていることは、数多の著作などから知ることができる。

 地球上のあらゆる生命体が共存する21世紀の共生社会には、事象と事象をむすびつけ、複眼的な視点に立って指向する考え方が求められる。

 生命科学のフロンティアを目指す北里大学は、これまで獲得してきた知識と技術を活用し、食糧生産に関わる農学と人間の健康増進に関わる医学を、環境を媒介として連携させる「農医連携の科学」を2005年より提唱してきた。地球規模の複雑な要因をはらむ問題の解決には、「農医連携の科学」の普及発展が必要不可欠であると確信する。

 そのために本学は、「北里大学農医連携教育研究センター」を設置し、「農医連携の科学」を基とした教育・研究・普及の活動を通じて健全な社会の形成と人類の福祉の向上を目指すものである。

(設置)
  1. 第1条 北里大学学則第64条(附属施設)の規定に基づき、本学に北里大学農医連携教育研究センター(The Center of Education and Research for Agromedicine, Kitasato University)(以下「センター」という。)を置く。
(目的)
  1. 第2条 センターは、環境を媒介として農学と医学を連携させる「農医連携の科学」を基とし、本学の農学系学部・研究科及び医療系学部・研究科の密接な連携の下、さらに各学部、併設校、附属病院、附置研究所の連携協力を得、疾病の予防、健康の増進、安全な食品の開発、環境保全型農業の実践、「癒しの農」の実践、環境修復と創造など分野横断型の教育・研究・普及の活動に取り組み、もって健全な社会の形成と人類の福祉の向上に貢献することを目的とする。
(業務)
  1. 第3条 センターは、前条の目的を達成するため、次の各号の業務を行う。
    1. (1) 農医連携に関わる教育プログラムの開発及び実践
    2. (2) 農医連携に関わる研究の推進
    3. (3) 農医連携に関わる研究成果の発信及び事業化
    4. (4) 農医連携に関わる情報の収集、調査、分析
    5. (5) 農医連携に関わる情報発信、普及活動
    6. (6) その他センターの目的達成のために必要な事項
(構成)
  1. 第4条 センターは、次の各号の者をもって構成する。
    1. (1) センター長(学長が指名した者)
    2. (2) 本学の教職員でセンターの事業に従事する者 若干名
    3. (3) センター長が必要と認めた者(学外有識者を含む) 若干名
  2. 2 センター長は、センターを代表し、センターの業務を統括する。
  3. 3 センターに副センター長を置くことができる。副センター長はセンター長が指名する。
  4. 4 センター員はセンター長が推薦し、学長が任命する。
  5. 5 センター員の任期は2年とする。ただし、再任を妨げない。
  6. 6 センターに、必要に応じて非常勤の研究員などを置くことができる。
(運営委員会)
  1. 第5条 センターの運営組織として、運営委員会を置く。
  2. 2 運営委員会の構成及び所掌事項等については別に定める。
(成果)
  1. 第6条 センターは、教育・研究・普及の成果を集録した「紀要」を発行し公開する。
(事務室)
  1. 第7条 センターに農医連携教育研究センター事務室を置き、センターの事務を取り扱う。
  2. 2 センター事務室に事務長を置き、センターの事務を統括する。
  3. 3 センターの職員は、専任職員のほか、兼務職員をもってこれに充てる。
(細則)
  1. 第8条 この規程の運用に関し必要な事項については、細則を定める。
(改廃)
  1. 第9条 この規程の改廃は、北里大学農医連携教育研究センター運営委員会及び北里大学学部長会の議を経て、北里研究所理事会において決定する。
附 則
  1. 1 この規程は、平成25年4月1日から施行する。
  2. 2 第4条第5項の規定にかかわらず、第1期のセンター員の任期は、平成25年4月1日から始まり、平成26年6月30日に終わる。